【すとぷり】今日も会長が愛しい【るぅと】

覚えていない ページ11

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昨日、風邪を引いた。

こんな時期に風邪…？と思うけど、僕は昔から季節の変わり目くらいには弱かった。



莉犬は「安静にしててよ」って言ってくれたけど、やっぱり生徒会の仕事が気になってしまう。


そんなとき、お見舞いに来てくれたのがころちゃんと秋野さん。



「迷惑かけた」と伝えると二人とも「そんなことない」って言ってくれて嬉しかった。



そのあと、莉犬が塾に行ってころちゃんが帰ったくらいまでは記憶にある。


秋野さんが帰ったときの記憶だけ消えてた。




もしかしたら、僕なんかしたんじゃないかな…って。




莉犬に相談してみたけど、「むしろAちゃんが何かしてそうだよ」と言ってた。



でも一応…僕も年頃の男子だし…ひょっとしたら、
と思うと余計気になってくる。


だから思いきって本人に聞いてみることにした。



莉犬がいなくて、ころちゃんもまぁ聞いてなさそうだし、実質二人みたいなもんだ。


秋野さん、と呼ぶとこっちに来てくれる。



何故かは分からないけど、秋野さんと呼ぶことに少し違和感を覚えた。





で、聞いてみたんだけど…



「何もありませんでしたよ！」



そう言ってきかないの。

秋野さんが僕に嘘つくことはまぁ…無いと思うし、本当なんだろうなぁって。


安心した。




そのあと、秋野さんは会長可愛いとかぶつぶつ言って帰っていった。


男は、カッコよくなくちゃダメな気がする。

秋野さんに可愛いと言われると、どうも…ね。



それがどういう意味なのかは、僕もまだ分かってない。

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