【ハイキュー＆黒バス】正直なのが悪いんです−４−

百十三言目 ページ24

さぁ、1番最後のケジメをつけに行こう。



私の全ての始まりと終わり。



顔も、声も、感触も何一つ覚えてないけど、

いい思い出なんてものもないけど、




「私ってバカなのかもしれない」




たった一人の大切な家族だってことは変わらないから、




「会いに来たよ、お母さん」




嫌いになれたらって何度願ったか。





「…にしても汚いな」



草の生え方や墓石の汚れからしてもう何年も来てないことが分かる。



まぁ何となく予想はしてたけどさ〜

汚すぎだろ！？




一つため息をつき、墓の掃除を始めた。




「掃除しながらだけど、今日ぐらいは私の話聞いてよね」




返事なんて返ってくることはないけど、たぶんこんな感じにでもならないとお母さんも聞かなかったと思う。


てかこの方がまだ楽、かも。

顔合わせながらってちょっと恥ずい…




「私さ、寂しかったっていうよりお母さんが壊れていくのを見たくなかった。

お母さんはお父さん(あの人)をずっとずっと追いかけて、その度に殴られて帰ってきて、もう無理だって分かってるはずなのにずっと追いかけて。


お母さんはバカだよ。


どんな理由でお父さん(あの人)を追いかけ続けてたのか私には分からないけど、あんな最低な奴を追いかけ続けなくてよかったのに。


私がいらないなら産まないで」

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