【ハイキュー＆黒バス】正直なのが悪いんです−４−

百十言目 ページ21

東峰先輩が泣いている。

東峰先輩だけじゃない、みんな泣いてる。




なんなの、みんな泣くの好きなの？

てか、そんなに泣いて体の水分足りなくなったりしない？←




体育館が嗚咽やらなんやらで騒がしい。




この状況をどうにかしろって言われたとしても、私には無理だ。


だって何言ったってみんな泣くんだもん！←




チラッと征ちゃんの方を向くと、自分で何とかしろという指示がでた。




鬼畜だって…




「…分かりました。じゃあ、もう今から全部お話します」




そこで私は全てを話した。






お母さんの事。


バレーが好きになった時の事。


征ちゃん達との出会った時の事。


手が使えなくなった事故の事。


笑わなくなった事。


変な異名がついた事。


あの事件の真相の事。


その後の事。


そしてここに来た理由。






「本当はみんなと仲良くしたかった」





今まですごく辛かった。





「みんなと笑い合いたかった」





苦しくて苦しくて、何度も助けを求めようとした。






「でも接し方が分からなくて」






どうせ助けてくれないんだって諦めてた。





「嫌われてもいいから、みんなの力になりたいってそれだけでずっと頑張ってた」






本当は自分でもわかってた。

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