【ハイキュー＆黒バス】正直なのが悪いんです−４−

百六言目 ページ17

赤司side〜



アップが終わり本番。

まずはサーブ。



山「(ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ)」



最初は小鹿のように震えている1年。




あまり強そうには見えないが、出してくるという事は何かあるんだろうな。





それから何度も深呼吸をする1年。

だが震えが止まらないのかなかなか始まらない。



それに耐えかねたAが、



「何やってんの！一本集中！！そんなでこれから先やってけないよ！」



と挑発する。



いや、あれは挑発というより素だな。

あんなに生き生きした顔は久しぶりだ。




すると1年は真剣な顔つきになって、集中し始める。



山「行きます！」


「さ、こーい！」




ボンッ




1番のサーブはネットのギリギリを通って急角度で落ちる。


急な角度にAの反応が遅れた。




「ﾁｯ。これだからジャンフロは嫌いなんだ」




Aは勝負となるとキャラが変わる。

口も悪ければ柄も悪い。


だが、ブツブツ文句を言いながらも口元は笑っている。




ほんとにお前はバレーが好きなんだな。




そして1回戦の結果は、３本中０本。




「くっそおおおおおおお！！！
ジャンフロはマジでダメだあああああ！！！

しかも精度上がってるし〜
まぁスランプがなかったら取れてたし！」




プクッと口を膨らませて悔しがるA。





可愛いと思っていることは絶対に言わない。





影「……」




さっきからずっとこっちを見つめる目つきの悪い1年。



あいつは確か前に…

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