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何ヶ月か経ち、吉良吉影がいることにも慣れた。
マリアは妊娠したらしい。
数日前から具合が悪そうだと思っていたら唐突に「お兄様、その……子どもが、出来たらしいのです」とテレンスとふたりで恥ずかしそうに来るとは思わなかったぞ…。
「俺らもおじさんって呼ばれんのかな？」
「いやいや。せめて名前にさせようぜ」
初めての甥、もしくは姪と言う存在に浮き足立つ3人を微笑ましく思いながら琢馬にミルクを飲ませる。
そろそろ歯が生えそうだな……。
「お兄様はどちらがよいと思いますか？」
「男でも女でも良い。どちらでも私の親族であることには変わらぬからな」
「うふふ」
幸せそうなマリアに思わず笑みが零れた。
その時、不意に電話が鳴り響く。
誰からだ？………ジョルノか。珍しいな。
「どうした？」
『…手伝って欲しいことがありまして』
「わかった。とりあえずイタリアに向かおうではないか。どこに行けば良い？」
『では…』
場所だけ聞き、電話を切った。
ジョルノからの頼み事とは珍しいことだ。きちんと聞いてやらねばなるまい。
「今からイタリアに行ってくる」
「あら、お兄様お1人で大丈夫なのですか？」
「ふん。多分平気だろう」
「いや、ちょっと待てよ。ジョルノ関連なら俺らも行くぜ。俺もようやくスタンドが操作可能になったしな」
そう言えば、ついこの前までウンガロがスタンドを出す度に世界中混乱していたのにこの前はそんなことは無かったな。
ようやく出来るようになったのか。それは知らなかった。
「しかし、お前達まで危険に晒すのは……」
「危険かどうかは俺らが決めることであって親父が決めることじゃねーだろ」
「そうだよ。それに親父、ほっとくと直ぐに死にに行くんだから俺らみたいなストッパーがいないと。ジョルノは止めてくれないだろうし」
何も言えないな、正論すぎる。
仕方がなく3人を連れ、親子4人でイタリアへと行くこととなった……。
「どーせ何かに巻き込まれて向こう着いたらゆっくり出来なさそうだし、飛行機の中で食っとこうぜ。俺、これがいい」
「そうだよな。親父、巻き込まれ体質だし。俺はワインでも飲もっかな」
「……程々にな」
「やあ」
「ぶふっ！？な、何故貴様がここに……吉良吉影！」
面倒なことになりそうだったからいない所で話していたのに……いつの間に乗り込んだのだ！？
「楽しそうなことに私を参加させないなんて水臭い」
「帰れ」
帰らなかった。
行く前から疲れたぞ…全く。
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ｱｲｳｴｵ(プロフ) - 受難１を数ページ見て感動した、すごい平和的だしDIO様優しいし、平和のほうもエエなと思った。 (2022年5月13日 3時) (
レス) id: dcadc60966 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 死音心音2.0さん» こちらこそありがとうございます！番外編などもそのうち書くので気長にお待ちください！← (2020年3月25日 7時) (レス) id: 25bb83b486 (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 完結、一先ずおめでとうございます！いつも楽しく読ませて頂いておりました。次回作と番外編、楽しみにしております。素晴らしい作品をありがとうございました!! (2020年3月22日 23時) (レス) id: 2a5e77e557 (このIDを非表示/違反報告)
月明かりに導かれる者 - 初見です！初めてこの小説を読みましたが読んでいて話にのめり込んでしまいました(笑)面白かったです！更新頑張ってください！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 闇夜さん» ご指摘ありがとうございます！訂正させて頂きました！ (2019年5月17日 23時) (レス) id: 0fe9064a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年9月12日 12時
