第17話:事故 ページ19
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連れてこられたのは凄く高級そうなマンション。
『あ…の、やっぱり帰りま…』
中「いいから入れ」
後ろから押され、やや強制的に入れられた。
『いや、待ってください!こんな高級そうなところに泊まるなんて…!しかもよく考えたら中原さんって男性ですし!』
中「よく考えなくても男だけどな!?まぁ、今日はここに泊まれ。今から探すのも面倒だろ」
『……………………………………………………………わかりました』
中「決断までが長ぇ!!」
と、いうことで中原さんに泊めてもらうことになった。
ご飯も食べ、お風呂も借りさせてもらった。
『中原さん。本当にすみません』
中「あー…中也でいい。んで、お前の寝る部屋ここな」
『ありがとうございます。…中也さん』
中「おう」
部屋の中を見て少し興奮しながら歩いていると、足元にあった、物が積み重ねられていたところに気づかず、躓いて中也さんの方に倒れる。
『ぅわぁ!?』
中「!A…!」
地面にぶつかると身構えたが痛みはこなかった。
中也さんが支えてくれた。
けれどそこで口に柔らかい何かがあたっていた。
これって…
中「!悪りぃ!!」
パッと離されて謝られる。
中「悪かった!」
頭を下げる中也さん。
『いえ!私がちゃんと見てなかったから…』
そう言ったところでカァッと顔が赤くなったのがわかった。
中「…はっ…?……待て。まさか初めてとか言わねぇよな…?」
『……初めて…です』
中「はぁ!!?いや、マジで悪かった!…でも、あの太宰が……。好きな奴は汚したくねぇってやつか……?」
『何の話ですか…?』
中「いや、何でもねぇ。……寝るか。よし、寝よう」
おやすみと言って中原さんは部屋から出た。
私は盛大にため息を吐いた。
キスをしてしまった。
しかも太宰さん以外と。
どうしよう…。どうしよう。どうしよう。
拒絶されるかな…?捨てられちゃうかな…?
でも今はただ、太宰さんに会いたかった。
会って謝らなきゃ。
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アミ - 更新おめでとう御座います!太宰さんと夢主ちゃんが幸せになることを願っています!更新頑張ってください! (2020年4月21日 11時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - アミさん» ありがとうございます!頑張ります(^^) (2020年4月8日 16時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
アミ - すごく面白かったです!更新頑張って下さい! (2020年4月8日 13時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - あげはさん» わあぁそうなんですか!ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月21日 21時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - (っω<`。)ドキドキです。大好きな作品で毎日続きを頭で気にしながら過ごしてます。頑張ってください。 (2019年6月20日 19時) (レス) id: b629904c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2019年6月10日 20時