第56話『林間合宿4』 ページ12
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麗「わあっ！ビックリした！電話？誰？」
『あ、私です……あ』
スマホを見て固まった私を不思議に思ったのか、両サイドにいた響香さんと八百万さんが画面を覗き込む。
八・耳「「あ！」」
八「彼氏さんからですね！」
「「「！！」」」
その言葉に他の女子達もキラキラとした目をこちらに向ける。
はぁ、と一つため息をつき、電話に出る。
『…もしもし』
《治「あ！Aー！！今いいかい？」》
『タイミング最悪』
《治「ええ！？それはすまなかったねぇ」》
麗「あの！聞きたいことが！！」
《治「……あ、そういうこと。ええと、何だい？」》
麗日さんの声に状況を把握した様子の治さん。
麗「雪乃ちゃんのどこが好きですか！？」
『え！？麗日さん！？』
《治「好きなとこ？えぇ〜？…全部かなぁ」》
『ちょっと！？』
こっちもこっちでなんて事言うてはるの！？
女子達は何故か歓声を上げる。
《治「それより私は寂しいのだよ〜…。まだ帰ってこれないのかい？」》
『今日まだ１日目なんやけど？』
《治「１日でも会えないのは辛いのだよ！？しかも林間合宿は一週間だろう！？寂しくて死んでしまうよ！！」》
『ウサギやあらへんのやから…』
《治「……寂しくないのかい？」》
『うちは別に……けど、そやな。(ﾎﾞｿｯ顔が見れへんのは何や寂しいんかもしれへんなぁ…』
「「「！！」」」
《治「……え？…ちょっ！今なんて言ったんだい！？もう一回…『あーあーあー！もう用はあらへんやろ！？ほなな！！』あ！ちょっ！！…」ﾌﾞﾂｯ》
少し深呼吸して顔を上げると皆のキラキラした視線がぶつかる。
八「雪乃さん！可愛いですわ！！」
麗「キュンキュンしたぁ！」
葉「彼氏さんの前だと口調変わるんだね！」
などと皆できゃあきゃあと盛り上がりだす。
そして就寝時間まで解放されることはなかった。
探偵社______太宰side
治「ふんふふ〜ん♪」
独「なんだ太宰、気持ち悪いぞ」
ナ「あ！もしかしてAさんですか！？電話するときは教えてくださいって言ったじゃないですか！！」
鏡「……狡い」
治「すまないね！掛けた後で言おうと思ったんだけど声聞いた瞬間に忘れちゃったのだよ！」
あんな可愛い言葉が聞けるだなんて思わぬ収穫だった。
会えないから寂しいことに変わりはないけど、少しは仕事も頑張れそうだ。
次の日、太宰がものすごいスピードで仕事を片付けているのを見て、国木田が倒れたことをAは知らない。
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水月(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！最近忙しいから更新できてなくて申し訳ないです。頑張ります！ (2019年6月24日 20時) (
レス) id: 5aa5e3d00a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 方言好きです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年6月20日 7時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - よるさん» わかります！方言っていいですよね〜。 (2019年5月23日 17時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
よる - 関西弁(？)とか凄く萌える！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - 鞠さん» え！本当ですか！？勿論です！ありがとうございます！ (2019年5月2日 17時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水月 | 作成日時：2019年4月29日 13時
