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第48話『期末テスト3』 ページ4

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ミ「個性が効かないなんてっ!!…直ぐに作戦立て直すわよ!」

ミッドナイト先生はインカムで会話しているのだろう。

せやかて、ここで逃がすなんてせぇへんけど。

地面を勢いよく蹴り、ミッドナイト先生との距離を詰める。

『そないなこと、うちが許すと思うてはるの?』

ミ「しまっ…!!」

先生の手にハンドカフスを掛ける。

『はあい。確保』

ミ「っ…流石。早いわね…」

『ふふっ。…うーん。このまま先生を放置できへんしなぁ。ついて来てくれはる?嗚呼、それとも担ごか?』

ミ「いっいや、歩くわ」

歩いてくれはるんやったら楽なもんや。

てな訳で、うちは先生と手を繋いで歩くことにした。

次、次。

…よし。相澤先生にしよ。

と、その時。

包帯のように白く長いものが上から飛んできた。

それをガシッと掴む。

『そっちから出て来てくれはるなんて!』

うちは掴んだ紐をミッドナイト先生に巻きつけた。

ミ「!?」

『ちゃあんと踏ん張りや?』

そして相澤先生のいるビルの屋上へ跳ぶ。

相「正面から来るかっ…!」

『だって先生、コレ(・・)のせいで身動き取れへんやろ?』

ツンツンっと捕縛武器を突つく。

相「切れば問題ねえだろ」

『んん?わざわざ切ってくれはるの?益々うちの勝算が高くなるだけやない?』

相「…チッ」

うちが相澤先生に近づくとプツッと捕縛武器が切れた。

否、切った。先生が。

そして切れたソレはうちに巻きつき先生との距離が詰められた。

うちは少し俯く。

相「…気を抜いたな。だから簡単に勝てると思うなと……は?」

ガチャンッと無機質な音が鳴る。

『ふふ…。ほんまに気ぃ抜いたんはどっちやろねぇ?』

相澤先生の手首にはハンドカフスがあった。

相「…はぁ。やられた」

『ほな、ミッドナイト先生のとこ行こか。相澤先生が捕縛武器切ってもうたからなぁ…。その勢いでこけてはると思うんやけど』

相「おい、ミッドナイトさんに巻きつけたのか?」

『うん?まぁ、近くにちょうどええのが先生しかあらへんくてな?うちもちょーーーっとだけ悪いかもとは思ったんよ?』

相「お前なぁ…」


相澤先生を担いでビルの下へ降りる。

『あーあ。やっぱりか。先生、怪我ない?』

ミ「大丈夫よ。切れた勢いで尻餅ついちゃっただけ」

相澤先生の捕縛武器で二人を巻いて引っ張って歩く。

……何やろこれ…今のうちを言い表すなら囚人の連行でもしとる警官みたいな感じ。

うーん。複雑。

第49話『期末テスト4』→←第47話『期末テスト2』



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水月(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!最近忙しいから更新できてなくて申し訳ないです。頑張ります! (2019年6月24日 20時) (レス) id: 5aa5e3d00a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 方言好きです!これからも無理せずに頑張ってください! (2019年6月20日 7時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - よるさん» わかります!方言っていいですよね〜。 (2019年5月23日 17時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
よる - 関西弁(?)とか凄く萌える! (2019年5月22日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - 鞠さん» え!本当ですか!?勿論です!ありがとうございます! (2019年5月2日 17時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水月 | 作成日時:2019年4月29日 13時

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