〜甘い夜〜【永瀬廉】

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永瀬『これメニュー表』


「はい！！」


永瀬『んでこれがお前の制服』


「はい！！」


永瀬『で、』


「…あ、ちょっ…え？」






オーナーに渡された制服を見て

思わずストップをかける。






「制服…これですか？」


永瀬『なに？』


「…あ、いやぁ〜」






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“ the ROCK！！！！”






っと描かれたド派手Tシャツ。






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「このお店に、この…Tシャツですか？」


永瀬『おん。』


「こ、これは…」


永瀬『んふ、バレた？』


「え？」






店長は含み笑いをしながら

私を見下ろす。






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永瀬『俺のやつ。それ』


「……」






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？






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永瀬『クローゼット整理してたら出てきてん。』


「……」






？？






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永瀬『もう要らん服やし、お前にやるわ』


「……」


永瀬『あ、多分サイズは若干大きいくらい？』


「……」


永瀬『うん、いけるいける。大丈夫や。』


「……」






？？？






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私の肩をポンと叩き

店長は台所の方へ入る。






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「……もしかして店長」


永瀬『なんや。』


「店長も、…その服で働くのですか？」


永瀬『ん？』






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下品な絵が描かれた黒のトレーナーに

細身のデニム、黒のキャップ

首からゴールドのネックレスを光らせて






永瀬『何か問題？』


「……」






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私が当初に感じた懐かしい雰囲気。






「…いえ、…着替えてきます。」


永瀬『んー』






それは徐々に、

薄れつつありました。






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