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永瀬『遠慮すんなよ〜』
「…迷いますねぇ。…わ、これも…」
永瀬『なんでも頼みなさい。』
「…わぁ…美味しそう〜」
ハラミ
ネギ塩牛タン
ロース、カルビ、ホルモン…
なんだこの夢の世界は…
メニュー表を見ているだけで
よだれが垂れてしまいそうだ。
永瀬『……Aさん、早よ。』
「や、…ちょっと待って下さいね」
永瀬『んふふ、…悩みすぎやろ。』
ロースなんて…
カルビなんて…
食べた事がないから分からない。
どれにすればいいのやら
迷う。
ネギ塩牛タンも…
永瀬『ッあぁもう貸して』
「…っあ！…ま、まだ私決めきれて」
永瀬『すんませーん』
店長…待って私まだ
食べたいお肉
搾りきれてないのに。
少々せっかちな店長は
痺れを切らし店員さんを呼んでしまった。
…あーあ。
焼肉なんて初めてだから
自分で選んでみたかったなぁ。
永瀬『えー、ビールとぉ、お前は？』
「…え？」
永瀬『飲み物』
「あ、烏龍茶で。」
永瀬『それとぉ、白ごはん2つ、あ、一個大盛りで』
店長は私の事なんて気にもせず
次々とメニュー表を見ながら注文を続ける。
永瀬『あと牛タン、ロース、カルビ、ホルモン＿＿』
「……！？」
永瀬『全部、特上で2人前』
「と、…と、とと、特上！？」
永瀬『とりあえず以上で』
「え、店長…私」
私は慌てて
自分のお財布の中身を確認した。
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5,000円
5,000…と、…12円
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これは事件です。
足りるわけがありません。
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永瀬『なんしてんの』
「…店長、私すいません今…お財布に」
永瀬『は？…』
「へ？…」
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すると店長はバカにしたように
鼻で小さく笑いながら
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永瀬『んふふ、割り勘するん？俺と。』
「…え」
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対面に座る店長は
足をコツンと私に軽く当ててきた。
「…イタ」
永瀬『んふ、アホか。』
.
そう言って店長は
机に肘をつきながら優しく笑う。
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そして
もう片方の手はいつもみたいに
私の頭にポンッと乗せて
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永瀬『お前と割り勘なんてダサい真似させんな』
「……」
永瀬『俺、店長よ？…んふふ』
と言って、優しく撫でてくれた。
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ayu(プロフ) - にこさん» 他担さんですか！？ええ、嬉しい\(//∇//)\★店長永瀬に沼落ちでしたか！？やった★これからも私の自由な妄想にお付き合い頂けると幸いです★ (2021年6月7日 23時) (
レス) id: 48c3815e05 (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - ☆。..＊アイス＊..。☆さん» アイスさん(o^^o)最近、占ツク低浮上ですいやせぇん…m(_ _)m笑 どのお話も大好きだなんて…★もう、好き！アイスさん好きー！！！\(//∇//)\ふふふ (2021年6月7日 23時) (レス) id: 48c3815e05 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 初めまして☆他担ながら、こっそり拝見させて頂いてました！(笑)ayuさんのお話の進め方や言葉の選び方が本当に素敵で、引き込まれて沼落ちしたのがこの作品です！店長最高。どのお話もすっごく好きで、更新楽しみにしてます◎頑張ってくださいね。 (2021年6月7日 21時) (レス) id: 2beed3f33a (このIDを非表示/違反報告)
☆。..＊アイス＊..。☆(プロフ) - ayuさん！いつも楽しく読ませてもらってます！どのお話も大好きで大好きで…！Twitterの方にも感想を送らせてもらってます！あとコメントにありますが、題名や設定などは読んでいれば分かる話でしょう。ayuさん気にしないでくださいね！これからも楽しみにしてます！ (2021年6月7日 14時) (レス) id: b777a69647 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 題名の『甘い夜』にした理由を教えてください。よく分からなかったので。 (2021年6月7日 13時) (レス) id: 6420a4fbbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayu
| 作成日時：2020年11月8日 7時
