～小さな世界～【永瀬廉】２ (ページ31)

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番外編ページ31

Kaito side…

岸『Aちゃんて彼氏居んのかな？』

病院の食堂で

たまたま居合わせた岸くんと

昼食を摂っていた時の事。

あ、岸くんとは

男性ナースが少ないだけあって

違う科だけど仲が良いの。

たまに飲みに行ったりもする。

で、なんだっけ。

Aの彼氏？

岸『…ちょっと気になってんだよねぇ』

『岸くん、やめときな。』

岸『えッ！？なんで！？』

いやーー、

岸くんヤられる所だったね。

ふぅ。危ない危ない。

『A、彼氏居るよ？』

Aの事となると

手段を選ばないクレイジー彼氏がね。

岸『え、居んの？…マジかよ。』

『あれ、結構ガチだった？』

岸『まぁ、ちょっとね。』

やめときなぁー。

廉を相手にすると大変だよぉ？

同期の俺でさえ

初めの方はすげぇ敵対視されてたし

今もなんなら信用されてない気もしなくもない。

.

岸『…昨日の夜、実は連絡しちゃったんだよね』

『え、…何？どゆこと？』

岸『今度2人で食事しませんか？ってメールで。』

『…で、なんて返事来た？』

岸くんは暗い表情で

下を向きながら言った。

岸『…まだ、返事来てない。』

『……』

.

.

おっと、

これは嫌な予感が…

～♫

.

『ヒィーー…！！』

岸『え、なにどしたの！？』

盗聴でもしてんじゃねーか

と思うくらいのタイミングで

廉からの電話が…

.

『岸くん、ちょっと静かにしててね。』

岸『…お、おん。わ、分かった。』

それだけ言って

恐る恐る電話を取る。

.

『…もしも』

永瀬『A怒らしてもーた。』

冒頭から、廉の弱々しい声が耳に届く。

『…え！？…ど、どうしたの』

永瀬『…昨日Aが風呂入ってる間に＿＿』

説明しよう

Aがお風呂に入っている時

Aの携帯の画面が光ったので見てみると

岸優太という男からのメールだった。

そこには“2人で食事”というワードが。

それで何かがプツンと切れてしまい

ついキレ口調でAに当たってしまったと。

.

まぁ、そこまではよくある

普通の可愛らしいエピソードだった。

しかし、

.

永瀬『…その後、無理矢理Aをピーーーーー

して、ピーーーーーーたから、ピーーーーーーで、

ピーーーーーー』

.