～小さな世界～【永瀬廉】２ (ページ23)

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右半分の身体をピッタリと密着させて

永瀬さんと歩く夜の道。

永瀬『…A、歩きながら寝んなよ？』

「大丈夫、大丈夫！…ふふふ」

永瀬『…んふふ』

私の腰に回す永瀬さんの手が

やけにくすぐったい。

「ふふふ、この手くすぐったいです。」

永瀬『……』

「…あ、ちょっとどこ触ってんですか！」

永瀬『ふははっ、バレた？』

多分、彼もほんの少しだけ酔っている様子。

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永瀬『…A』

「ん……っ！！？」

不意に口付けをされて

私は目を丸くして驚いた。

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永瀬『……』

「……」

そんな私に構う事なく

人通りの少ない道の端で

再びキスを落とされる。

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「…永瀬さん、」

永瀬『我慢せんでいいんやろ？』

「…え？」

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ふと見上げると

熱い視線を私に送り、

そして、

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永瀬『…今日、していい？』

「……」

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この言葉だけで

私の身体は火照り始める。

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私がゆっくりと頷くと、

永瀬さんは何かスイッチが入ったように

私の腕を引っ張り急いで家路へと向かった。

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