～幼馴染と私～【永瀬廉】２ (ページ9)

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sho side…

いいんだよ？

うん全然いいよ？

「…ちょ、廉。…近いってば」

永瀬『近ないやろ、てか俺もそれ食いたい。』

「自分で勝手に取りなよ。」

永瀬『食わせて。』

.

…ほほーーー、すげぇ～

人って、付き合ったらこんなに変わんの？

俺、自分が怖くなってきたんだけど。

「…もぉ！廉、暑いから離れて！」

永瀬『なんでよ！？』

「だから、暑いから！！」

永瀬『むしろ遠いくらいやねんけど、俺。』

ベタベタとAの身体に引っ付く廉と

それを鬱陶しそうにするA。

温度差…すげぇな。

.

『あのさぁ、俺の事見えてる？』

「み、見えてる見えてる！ちょ、廉ってば！」

永瀬『あれ、紫耀おったん？』

『…うざ。』

.

今は3人でカフェに来ている。

正直、

付き合った報告を聞いた時は落ちたよ。

分かってたけど落ち込んだ。

そっかーー。

廉の彼女になったのかーー、って。

そんでもって付き合いたての二人を

見なきゃいけないんでしょ？

そんな悲劇ある？

って、昨日まではそう思ってたんだけど。

.

永瀬『A、最終日どうすんの？』

「そうなんだよ。今凄い迷ってて。」

.

あと5日。

Aとこの街で過ごせる日数が

残りわずかとなった。

最終日か。

そりゃ、もちろん二人きりで居たいでしょ。

俺なんか、ね。

邪魔でしかないだろうし

永瀬『…もしあれやったらさ…』

「……」

て、おい。

俺の目の前で、こいつ…

廉、マジで俺の事見えてないんじゃないの。

永瀬『…最終日、…俺の家とか』

「決めた！！」

永瀬『え！？』

すると、Aは手をパチンと重ねて

目をキラキラと輝かせる。

永瀬『…来てくれんの？マジ！？え、じゃあさ』

「私、学校のプール行きたい！」

永瀬『……』

『…？』

.

閃いた！！

みたいな顔してるAと、

ポカンとする廉。

永瀬『ん？』

「夜に忍び込んでさ！ね、どぉ！？」

永瀬『ん…え、…プ、プール？』

「ダメ？」

『フッ、…ハハハハハハハハッ！！いいじゃん！』

「でしょ！？」

うん。

永瀬『…ちなみにAの彼氏で合ってる？俺。』

『…ふふ、Aプール楽しみだなぁ！』

「うん！すっごい楽しみ！！」

なんか俺、大丈夫そうだわ。

.