～幼馴染と私～【永瀬廉】２ (ページ25)

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永瀬『すぐ捕まるねんから意味ないで。』

「もぉ離してよ！！バカぁ！…」

走り去ったが

まぁ瞬殺で捕まえられた。

後ろから腕を回されて

がっしりとホールドされる。

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永瀬『ごめん、言い過ぎた。』

「……いや！……許さない…」

永瀬『お願い許して。』

「…やだ！」

もうこうなると、

私も素直になれない。

意地を張ってしまい元には戻せない。

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永瀬『…ごめん。』

「…ひどいよ。」

永瀬『……言い過ぎたな。』

女は面倒臭いね、本当。

メイクが似合わない

たったこれだけの言葉に傷ついて怒って

挙げ句の果てに泣いて。

視界を涙でゆらゆらと滲む。

情けないけど、もう止まらないの。

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「…廉の為に頑張ったのに。」

永瀬『……うん』

「…ちょっと…でも可愛いと…思われたくて…
毎日慣れないメイク…を…頑張って、」

話の途中、

後ろから回された腕に力が入り

私の身体を強く締め付ける。

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永瀬『…A、ごめん。』

「……」

永瀬『ちょっと…不安になっただけ。』

すると、

思いもよらぬ言葉が耳の側から小さく聞こえて

私の意地というものが、一瞬緩む。

「…不安？」

永瀬『……』

廉は私の身体をくるりと回して

互いに顔を見合わせる形となる。

視界の真ん中に映る廉の表情は

どことなく不安げに眉を下げて

瞳を揺らしていた。

永瀬『…だから』

廉は私の頬を優しく撫でながら

ちょっとだけ言いづらそうに口を開く。

永瀬『…似合ってないってのは嘘。』

「………」

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「…どういう意味？」

永瀬『もぉ、分かるやろ…察して』

「ちゃんと言ってよ…じゃないと許さない。」

永瀬『……』

あーー、もう！！

と面倒くさそうに自分の頭を掻きながら

ちょっとだけ耳を赤く染める廉。

そして、

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永瀬『…そんな可愛い顔して学校行かんといて』

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