71 Ren side ページ21
ren side…
平野『…し、したの?』
『それ聞いてどうすんの?』
平野『いや。聞きたいじゃん。…お初の感想。』
あれ紫耀って、
Aの事好きじゃなかったっけ。
そんなん聞いて大丈夫なん?
てか、してへんけど。
まだ俺のお初も奪われてないし
あいつのお初も奪ってないけど。
でも、
『…凄かったよ。』
とか言ってみる。
平野『……なるほど。もういいや。』
『んふふ、嘘。まだしてへん。』
平野『はぁ?なんだよもぉーー!』
.
まぁ次会った時は、
もう我慢出来る自信ないけどな、俺。
.
.
A。
こんなイケメン置いて
浮気とかしたら絶対許さんからな。
一生追いかけ回すから覚悟しとけよ。
.
ってのは冗談で。
.
ずっと、ずっと大事にしていくから
俺の側でこれからも笑ってくれますように。
そしていつか、
寂しい
なんて言わせない男になって
お前を迎えに行くから。
それまで、待ってて。
.
平野『さ、帰りますか。』
『うん。』
.
.
あー、
.
もう会いたい。
さっき飛び立って行った飛行機追いかけたい。
むしろこっちに連れ戻したい。
俺、耐えれんのかな。
冬休みまで、まだまだあるのに。
新しい友達が出来た話とか
ちゃんと聞いてあげれんのかな俺。
多分それが男でも女でも妬いてまうんやろな。
俺の知らん事が増えて
不安になったりするんやろうな。
平野『今Aの事、考えてる?』
『いや、全然考えてない。むしろ忘れとった。』
フワッと
秋の匂いがした。
名古屋は寒いんかな。
そんな東京と気温は変わらんのかな。
あいつ寒がりやからな。
平野『フハハハッ、絶対考えてるでしょ。』
『いや全然。』
平野『なんでそこ強がんの。』
.
『……。』
.
.
この3日後に俺は
Aに会いた過ぎて
名古屋に行ってしまったという事が、
どうか紫耀にはバレませんように。
.
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作者名:ayu | 作成日時:2020年10月8日 14時