～幼馴染と私～【永瀬廉】２ (ページ16)

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平野『あ！じゃあ今だから言える話とかしていい？』

永瀬『え、怖い。』

「本当に今だから言える話なんでしょーね？」

次に紫耀は手を上げてニヤニヤとしながら

突然こんな事を言いだした。

平野『実は俺、…授業中さ。』

永瀬『…え、なに。』

「……」

紫耀の声に私達は恐る恐る耳を傾ける。

平野『…ここだけの話なんだけど。』

永瀬『早よ言えや、腹立つな。』

「…なによ。」

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平野『…俺、授業中寝てるフリしてる時ある。』

永瀬『マジどうでもいい』

「もぉーーー、なんなのその話！」

平野『アハハハハハハッ！！』

本当くだらない。

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こんな中身のない会話を

毎日何時間もした。

それでも飽きなかった。

それが楽しかった。

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「やっぱ楽しいなぁ。」

永瀬『……。』

平野『ねぇ、やめて？…しんみりすんの。』

「ふふふ、ごめんごめん。」

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3人の足がバタバタと水面を蹴る。

この光景を見るのも、今日で最後。

「私、友達出来るかなぁ。」

永瀬『なんだかんだで出来そうやけどな。』

平野『転校生って人気者だったりするじゃん。』

「…う～ん。」

紫耀と廉が居ない学校なんて想像出来ない。

2人が居ない街なんて、考えられない。

「……。」

この優しい笑顔も、

永瀬『紫耀が転校生やったら怖がられるやろな』

平野『え、なんで？俺超優しいよ？』

永瀬『金髪にピアスにゴリラやろ？無理、怖いもん』

平野『アッハハッ！ゴリラはやめろ！』

こんなくだらない話も、

平野『廉はスカしてるからなぁ～』

永瀬『はぁ？スカしてへんわ。』

平野『いや、スカしてる。絶対嫌われるタイプ。』

永瀬『だからスカしてへんて！』

この2人の掛け合いが聞けるのも

もう…

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