～幼馴染と私～【永瀬廉】 (ページ39)

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平野『ここは男気ジャンケンでしょ。』

永瀬『別に男気なくていいねんけど俺。』

長い時間、海の中を堪能した私達は

急にかき氷が食べたいと誰かが言い始め

永瀬『ぅわー負けたぁ、くっそぉおー！』

平野『あー…うざっ。』

永瀬『アハハハハッ！！』

男気ジャンケンで見事勝ち取った紫耀が

私達にかき氷を奢る事となった。

「紫耀、私も一緒に行こうか？」

永瀬『はぁ？行くなよ、俺を1人にすんな。』

平野『…廉がうるさいからササッと行ってくるよ』

紫耀は潔く、

シートの上に置いてある荷物から財布を取り出し

海の屋台まで走って行く。

その後ろ姿を

私は少しの間ボーッと見ていた。

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あーやって見ると紫耀って本当ムキムキだなぁ。

あんなに肩幅、広かったっけ。

特に鍛えてる訳でもないのに。

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「……ねぇ紫耀ってさ、…ってなに！？」

振り返ると私のすぐ真後ろに廉の顔があり

思わずビクッと体をのけぞらせた。

廉は覗き込むようにして

とある場所へと視線を置く。

それは、

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「…ち、ちょっとどこ見てんのよ変態！！」

永瀬『んふふふふ…バレた？』

廉の肩をパチンッと叩き

私は慌てて胸を手で押さえ隠した。

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永瀬『…んじゃ、パーカー羽織っとけよ。』

そう言って廉は私に

パーカーを雑に投げてきた。

「…そうする。」

永瀬『ん。』

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「…紫耀遅いね。」

紫耀が走って向かった屋台の方を眺めるも、

なかなか戻ってくる気配が無い。

誰かに声でもかけられてんのか？

ナンパとか。

おーい。かき氷ーー。

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パシャ

「…なっ、今！！」

永瀬『んふふ、なに？』

突然のシャッター音に振り返ると

イタズラに笑う廉。

「撮った？」

永瀬『撮った。』

「見せて。」

永瀬『もぉええから。てか2人で撮ろ。』

そう言いながら勝手に廉は顔を寄せてきて

2人でパシャリ。

“これめっちゃ盛れた俺”

と見せてきた写真は、

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あら、ほんと。

イケメン。

悔しいけど、とても綺麗なお顔だわ。

永瀬『お前の顔は微妙やけど。』

…ッチ

分かってるよ。

うるさいなぁ。

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