～幼馴染と私～【永瀬廉】 (ページ33)

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永瀬『…はぁ？お前アホか、』

平野『あと俺、一緒に風呂入った事もありますぅ～』

永瀬『俺もあるから。』

平野『は？いつ？』

永瀬『少…3？』

平野『はい俺、少5です勝ちましたぁぁあああ！』

永瀬『少5の裸とか興味あるん？…きっしょ』

平野『少5くらいから胸ちょっと膨らんでましたー』

永瀬『…てかあいつさぁ、デカいよな。』

平野『いや、わかる。』

永瀬『昨日、若干掠った程度やけど触ったらさ』

平野『はい殺すーーーー』

永瀬『ッ痛い痛い痛い痛い！！髪引っ張んなや！』

平野『ハゲろ、お前なんかハゲろ！！』

永瀬『痛いっ！！マジ痛いて、っくそ…』

平野『…ったぁ！！お前、すね毛はやめろよ！！』

永瀬『ルールとかないから。』

平野『こら！こんのやろ』

永瀬『イタタタっ！！痛い！』

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「………。」

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公園のど真ん中

髪を掴み合い、

足でポカポカ蹴り合いをしている大きな男が2人。

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「え。なにあれ。」

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平野『必殺、俺の背負い投げっ！！』

永瀬『…折れるって！折れる折れる…マジ骨いく！』

平野『触ったのか？』

永瀬『…だから掠った程度やって…痛っ！！！』

平野『触ったのか？』

永瀬『触ってません』

平野『だよな？』

永瀬『触る前に股間いかれました。』

平野『ブッ！…ははははっ！！！だっさお前！！』

永瀬『…ッチ』

平野『股間…超ウケんじゃんそれ！ハハハッ！』

永瀬『ガチ痛いよ、あれは。…マジで。』

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なんだろな。

この背筋がゾッとする感じ。

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「ねぇ、なにしてんの。」

平野『わぁあ！！！……え？…あ、…いや…』

永瀬『………！！』

傷だらけの顔をした紫耀と、廉が

驚いたように目を丸くして私を見ている。

そんな2人に、

私は冷たーーーーい眼差しを向けた。

2人は掴み合っていた手を離し

気まずそうにして私から目線をそらす。

平野『…格闘技の、練習を。…なぁ？廉。』

永瀬『…え？あぁ、…うん。』

「ほぉえーー、髪の毛の掴み合いが格闘技。」

そう言うと、

下を向いて黙り込んでしまった。

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私はゆっくりと2人に近づいて

「…2人とも、酷い顔。」

平野『……』

永瀬『……』

小さく溜息をついた。

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