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永瀬『……』
「……」
廉は、
そっと私から身体を離し
少し熱帯びた瞳で私を見下ろす。
永瀬『していい?』
「……っえ、なにを」
永瀬『キス』
.
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……は?
じわじわと廉の顔がこちらに近づいてきて
「……ちょ、ちち、ちょっと!!」
私は思い切り廉の胸を叩く。
永瀬『なに?』
「は?…え?…や、…やめてよ。」
永瀬『なんで?』
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……なんで?
待って、待ってどうしたの廉。
急に、男みたいな顔して
と、パニックになっていると
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永瀬『…フッ』
「…はい!?」
いきなり鼻で笑いだした。
廉は、
パッと潔く私から離れて
そのまま背を向けて歩き出す。
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ポッケから鍵を取り出しながら
廉は自分の家の前にたどり着き、
永瀬『じゃ、そういう事やから。』
「…へ?」
永瀬『あ、だからお前、あんま油断すんなよ?』
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そして、
永瀬『特に紫耀。』
「………」
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永瀬『じゃ、おやすみ。』
ガチャン
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誰もいない廊下で呆然と立ち尽くす。
この数分に、一体なにがあった…?
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__じゃ、そういう事やから。
__もう我慢すんの辞めるわ俺。
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.
「……そういう事って…どういう事?」
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作者名:ayu | 作成日時:2020年9月29日 20時