～幼馴染と私～【永瀬廉】 (ページ22)

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永瀬『別に盗み聞きなんかしてへんから安心せぇよ』

平野『…は？』

永瀬『なに？なんか話してたん？俺も聞きたいそれ』

平野『………』

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すーーーーんごい空気悪いんですけど。

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「えっ、…ど、どど、どうしたのよ、二人共…」

永瀬『お前さぁ。』

「…はい。」

その鋭い視線は今度は私に向けられ、

ゆっくりと長い腕がこちらに伸びてくる。

廉の手が私の頭の上に乗り、

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永瀬『油断すんな言うたやろ。』

「………」

永瀬『…このアホ。』

そう言って私の髪をクシャクシャッとした。

平野『………』

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今まで見て見ぬふりをしていた

この二人の熱い視線からは、もう…

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永瀬『じゃ、そろそろお開きにしますか』

平野『ちょっと待って』

永瀬『……』

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紫耀は立ち上がり

廉を睨みつけて

平野『さっきAと話してた事、今言っていい？』

永瀬『……は？』

平野『お前も聞きたかったんでしょ？』

永瀬『……』

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一体、二人共どうしたのよ！？

っと私がキョロキョロしているうちに

いつの間にか紫耀は私の両肩に手を置いて

丸い瞳が真っ直ぐにこちらを捉え、

永瀬『…紫耀、お前なにしてん』

平野『俺、』

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そして、

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平野『ずっと前からAの事が好き。』

「………。」

永瀬『………。』

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いよいよ、逃げられなくなった。

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