～ネコ日和～【永瀬廉】２ (ページ27)

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ren side…

散々怒りをぶちまけた俺。

もう半分八つ当たりやな。

でも、紫耀は黙ってそれを最後まで聞いてくれた。

紫耀『廉とは会わないって言われた。』

『なに紫耀、俺を落ち込ませたいん？』

紫耀『う～ん。わかんない。』

『…は？意味が分からん。もぉー…帰らせろやぁ。』

そのおかげで若干落ち着いてきた俺に

紫耀はゆっくりと話をし始める。

紫耀『Aちゃんて、夢があんだって。

フラワー屋さん？花屋さん？をしたいんだって。

そのために前に上京して植物と関わる仕事をしてた

らしいんだけどさ。』

…そんなん、初めて聞いたけど。

紫耀には簡単に話すんやな。

まぁ、ええわ。

紫耀『まぁ、そこの会社ともいろいろあったり

プライベートも上手くいかなくて逃げちゃったって』

東京の話するの

嫌がってたもんなぁA。

紫耀『でも、また頑張ろうと思えたんだって。』

『…へぇ』

じゃあ、あの村出んのか。

どうしようもなく会いたなった時、

もうあそこに行っても

Aはおらんのか。

紫耀『なんで頑張ろうと思えたか、分かる？』

『分かるわけないやろ。』

紫耀『廉だよ。』

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紫耀『廉も逃げずに頑張ってるから、

私も、頑張ろうと思えたって、そう言ってたよ。』

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.

キャップを被り直して、俺は下を向く。

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紫耀『今はさ、廉もツアーがあって
年末は舞台やって、来年は映画も決まってて、
仕事に途切れが無いわけじゃん。ありがたい事に。』

『そうやな。』

だからお前も頑張れって言いたいん？

そら、頑張るよ俺も。

今までも、これからも。

紫耀『それはAちゃんも同じでさ。

今は村を出て行く準備をして、来年に村を出て＿＿』

一緒に頑張れ。

別々の道やけど、Aちゃんの事を想いながら

お前も頑張れ、って言おうとしてるやろ紫耀。

そんなん、言われんでも

紫耀『お互い何もかもが落ち着いたら、

もぉ付き合っちゃえば？』

.

.

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…ん？

.

『…え？』

紫耀『なんなら結婚とかしちゃえば？』

『…は？』

紫耀『え、駄目？俺はいいと思うんだけど。』

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は？

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