～ネコ日和～【永瀬廉】２ (ページ25)

今日:15 hit、昨日:9 hit、合計:566,393 hit

75 Ren side ページ25

ren side…

.

公演を終えた俺は、

シャワーを速攻で浴びて適当に髪を乾かす。

『……。』

鏡に映る自分の金色の髪を見て、

.

＿＿ふふふ、いーじゃん。黒髪。

.

髪をワサワサッと撫でてくるAを

不意に思い出してもうて

慌てて俺は鏡から目線を変えた。

.

こんな髪色の俺をAはどう思うんやろ。

似合わない、とか普通に言いそうやな。

『……。』

.

またやってるわ俺。

.

.

『………早よ帰って寝よ。』

雑に髪を乾かした後、

私服に着替えて、

.

岸『廉、早くない！？』

『んふふふ、お疲れ』

神『廉おつかれぇ～』

.

いつも通り俺は、

メンバーを置いて控え室から一番に出た

その時、

紫耀『廉、ちょっと待って！！』

『……？』

.

.

珍し…

帰る準備がまだ終わっていない様子の紫耀が

珍しく俺を引き止めてきた。

『なに紫耀。』

紫耀『ごめん、廉まだ時間ある？』

『いや、早よ帰りたいけど、なに？』

何か言いづらそうな顔をして

一度下を向くけど、

急にまた顔を上げた紫耀は、

紫耀『ちょっと話あんだけど。』

『……。』

え、なに？怖いわ。

『…別にええけど、なに？ここじゃあかんの？』

紫耀『うん。あ、そこの部屋でいいや。』

紫耀に呼び出しくらうなんてマジで無いから

若干モヤモヤしながらも、

言われた通り紫耀に着いて行く事にした。

.

.

『で、なに？』

紫耀『まぁまぁ、座りなよ。』

『んふふ、…なんやねん早よ言えや。』

なかなか本題に入ろうとしない紫耀に

正直イラッとしつつも、俺は笑って誤魔化す。

紫耀『廉、最近元気？』

『まぁ別に元気やけど。』

紫耀『ほぉーー、そっかそっか』

…だる。

え、これなんの時間。

普段、紫耀と二人きりになる事もないから

どうしたらいいかマジで分からん。

『もぉ、帰るで俺』

紫耀『キスシーン、断ったんだってね。』

『………。』

紫耀は俺を真っ直ぐに見つめて、

紫耀『なんで？』

と、冷静なトーンで聞いてきた。

.