～ネコ日和～【永瀬廉】 (ページ38)

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でも、

もう私達はいい大人だ。

これは、

止まらなくなるやつだなんて

もう分かっていた。

キスだけ

なんてただの建前で

こうなる事はもう。

廉は布団をめくり

私の上に跨って

今度は真上から落とされる熱いキス。

私も廉の首に腕を回して

何度も、何度も繰り返す。

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ダメだな。

もう、多分…

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永瀬『……っ！！』

「…え？」

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すると突然

廉はキスを止めて急に私から離れた。

「…廉？」

永瀬『……。』

私の布団の上に片膝を立てて座り

自分の髪を触りながら険しい顔をする廉。

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永瀬『…あかんわ。俺。』

「……。」

永瀬『…多分止まらんやつ。…これ。』

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そんなの、分かってたけど。

別にもう…

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「…廉？」

永瀬『…便所行ってくるわ。』

「…へっ！？…ちょ、れん！？」

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廉は勢いよく立ち上がり

私の言葉も無視して居間を立ち去った。

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…えっ？

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「……。」

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呆然としたまま、

とりあえず廉が帰ってくるのを

ここで待つ事にした。

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