～恋するオタク～【永瀬廉】３ (ページ8)

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広い廊下を磨きあげ

大きなダイニングテーブルをピカピカに。

その後は、これまた大層なキッチンで

1枚数万とする皿の水気を取る。

「ふふん～♫びっくりマーク～♫＿＿」

この家に来てもう2ヶ月以上が経つ。

この生活にももう慣れた。

永瀬が居るこの暮らし、

家に、彼氏が居る毎日。

永瀬『…ふ、陽気やなぁ笑』

「っわ！」

永瀬『ちょ、危ない皿落とすぞお前。』

突如現れた永瀬は、私の横を通り過ぎ

冷蔵庫から水のペットボトルを取り出した。

ゴクゴクと喉を動かし、上を向くその姿に

つい惚れ惚れと。

永瀬『なに。』

「や、…なにも。」

永瀬『見てたやろ』

「見てない」

永瀬『じゃあ見ろよ』

はぁ…？っとまた顔を向けた瞬間、

私の後頭部に手を回して、短いキスをする永瀬。

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「っ……」

永瀬『んふふ、……』

「いま、バイト中…」

永瀬『ほな早よ終わらして。』

「……」

私の頭をポンポンとした後、去り際に言う。

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永瀬『この続き、すんの楽しみに待ってるわー』

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「…な、」

永瀬『んはははっ！』

大きな口を開けて笑いながら

永瀬は台所を出て行った。

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そうなんです。

私達は今、絶賛甘々なのです。

しかし一つだけ

まだ、大きな難題が待ち構えていた。

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