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「酷いよ、…永瀬。…」
永瀬『酷くないやろ別に。』
「……なんで、…私に話してくれなか…ったの？…」
永瀬『あーあ、もう、泣かんといて…』
酷いじゃん。
私、永瀬の彼女なのに。
1番に話してよ。
「……やだ。……行かないで永瀬」
永瀬『……』
「…お願い」
私は、永瀬のTシャツの袖を掴む。
止まらない涙を流しながら、
少し背伸びして、私は永瀬にキスをした。
一瞬離して、また再び重ねた。
何度も、何度も角度を変えて
私は今までにないくらいの想いをキスで表した。
次第に、永瀬の腕が私の腰に回る。
お互いの唇を食べ合うみたいなキスに変わり
瑞々しいリップ音が鳴り止まない。
じりじりと身体を押されて、
ベットの端に足がつまずき、
そのまま雪崩れるように2人はシーツに沈む。
永瀬『…っ、……』
「……っ、……」
乱れた浴衣の隙間
永瀬の視線が一気に熱くなる。
じわじわと唇をこじ開けられて
その隙に永瀬の濡れた舌が口内に侵入する。
悲しくて、不安で仕方がないのに、
どんどんと脳がとろけ始めた。
唇が離れた瞬間、
私は、吐息混じりにまた繰り返し言う。
「…行かないで、…」
永瀬『……っ』
何度もされるキスの合間に、
「……行っちゃ、……やだ、……」
永瀬『……A、……っ、…』
「……行かな…いでよ、……ねぇってば、…」
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永瀬『行かんで俺』
「……」
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するとようやく、キスが中断。
永瀬は上から私を見下ろし、
甘い口調のまま、続けて言った。
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永瀬『行く必要がないと思ったから
俺はお前に言わんかっただけ。……』
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永瀬『…永瀬の家を、…捨ててでもお前とおりたい。
とか、…思っちゃってるから俺。』
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永瀬『…だから責任取って』
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そう言って永瀬は、
私の首筋に顔を沈めた。
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「…待っ、」
永瀬『…無理、…』
「…なが、…ねぇ、ちょっ」
永瀬『お前が誘ってきたんやろ…』
「違っ、…ながせ…、って、えぇぇええ！？」
永瀬は自分のTシャツを脱ぎ捨てた。
そして、
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「待っ」
永瀬『お前とえっちがしたい』
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月22日 9時
