～恋するオタク～【永瀬廉】３ (ページ1)

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＿＿していい？キス…

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永瀬の唇が触れた瞬間、

電気が走るような感覚に陥る。

数秒間、口を塞がれたまま

とりあえずじっとした。

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永瀬『…っ、………』

唇がゆっくり離れて

そのままの体勢で、じっくりと見つめられる。

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永瀬『嫌やった？』

「……」

永瀬『……』

何も言わない私の頬を、永瀬は優しく撫でた。

困った顔をして、永瀬はそっと笑う。

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永瀬『…好きって、そういう意味じゃない？笑』

「……」

永瀬『…んふふ…もしかして早とちった？俺。』

「……」

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違う。

永瀬『俺の好きは、お前と…』

「……」

永瀬『こういう事がしたくなるって意味やねんけど』

違いましたか笑、と最後にそう言って

永瀬は私の頬から手を離しベットに座り直した。

はあー、と髪をくしゃくしゃに掻いて下を向く永瀬。

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違うの、永瀬。

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だって…

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永瀬『じゃあ…、そろそろ部屋戻ろうかなっ』

「待って永瀬…」

永瀬『っ！……』

私は慌てて、立ち上がろうとする永瀬の服を掴む。

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「…これも明日になったら、」

永瀬『……』

「…覚えてるのは、……私だけ？」

永瀬『……』

服の裾を掴みながら

私は言葉を続けた。

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「毎日、好きって言っても……

永瀬は明日になると忘れちゃう。

さっきしたキスも、全部…

嬉しかったのは私だけなんて、…嫌だ。」

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＿＿まぁ…あんま気にせんといてほしい…

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きっとあの日から

ずっとモヤモヤしていた。

気にしないでほしいって言われて

多分、私は傷ついた。

ぬか喜びだったって。

なのに、そんな事言わないでよ。

どうせ忘れちゃうくせに。

そんなの…

「また、明日になったら…

気にしないでくれって、私にっ！……」

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すると突然、

身体ごと引き寄せられて

あっという間に胸の中。

永瀬の心臓の音が、ダイレクトに耳を伝う。

そして、

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永瀬『…忘れへん』

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