75 ページ29
.
この後とりあえずその場では分かった
と永瀬に伝えた。
気にしないようにする
そう言うと永瀬はホッとしていた。
日が経つにつれ
このモヤモヤも薄れた。
毎日顔を見合わせていれば
気まずさなんて忘れる。
永瀬『あーー、甘いもん食いたい』
�盒供悄弔阿辰佞奸帖帖�
永瀬『めっちゃ甘いもん欲してる俺今』
�盒供悗世辰董�A』
「ん？」
永瀬『特に明日は100%欲しなる。甘いもん』
永瀬の露骨なアピールに
仕方なく作ったバレンタインチョコ。
でも、次の日渡すと
永瀬『お前もバレンタインとか意識するタイプ？笑』
「はあ？」
永瀬『まぁ、…貰ったってもええけど…んふふ』
さらに同じものを海人にも渡すと
永瀬『やっぱこんなん要らん。』
「…ねぇ」
永瀬『…返す。別に俺甘いもん好きちゃうし』
「なっ！……」
そのままそれを返された時は再び喧嘩が勃発した。
また、なんだかんだで結局持って帰るから、
ほんとややこしい。
.
3月14日
永瀬『…あー、あーーー、あれぇーー？』
「ん？」
永瀬『あれぇ？なんか、そこ。落ちてなぁい？』
「…？」
部活が終わり、片付けをしていた時
急に床を指差す永瀬。
見てみると、大きめのラッピング袋が。
「なんだろ、あれ」
永瀬『なんやろ。な？…お前、貰っといたら？』
「いや、でも」
永瀬『貰っとけや。………早よ、受け取れ』
「…え？」
受け取った瞬間、
永瀬は逃げるように部屋を出て行った。
しかも中を開けてみると、
まさかの手編みマフラー。
笑いが止まらなかった。
「なーがーっせ♪」
永瀬『…っ、…ついて来んな』
「どぉ？似合ってる？」
永瀬『なんのこと』
「マフラー」
永瀬『なんの話、』
いつの間にこんなの作ってた？
「…ふふ、…温かい。」
永瀬『…へぇ』
「あ、じゃあさ。私が付けてたマフラーと交換す」
永瀬『する！！…っ、いや違、…』
「ふふ、…じゃあはい。交換」
鼻の頭を真っ赤にした永瀬の首に
自身のチェック柄マフラーを巻いてあげる。
「温かい？」
永瀬『…うん』
永瀬は、いつからそんな表情するようになった？
いつからそんな目で私を見てた？
私、
「…これ、凄く嬉しい」
永瀬『だから俺じゃないって…』
.
いつから永瀬の事が好きだっけ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1427人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月10日 0時
