～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ3)

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「人は～、なぜ～、恋をぉ～するのだろぅ～♫」

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12月

部室の窓から、雪がチラつく霞んだ景色

窓のサッシに肘を付きながら私は口ずさむ。

永瀬『あれなんの歌？』

髙橋『さぁ。今日ずっとあんな感じだよねA』

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冬といえば、みかん

冬といえば、こたつ

冬といえば、除雪車！！

しかし、今年の冬は違う。

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「心がポカポカ～♫恋する～おーとーめー…っ！！」

永瀬『センスない歌やめろ』

「ったぁーー！！…叩かないでよ！」

永瀬『なにしてんねんお前。』

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叩かれた頭をさすりながら

ゆっくりと立ち上がり2人の元へ向かう。

ゴホンッと咳払いをし、私は

今日のテーマを伝える。

それは…

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“KC倶楽部第61回恋について！！”

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明らかにポカンとした2人を前に

私は照れ気味にカミングアウトする。

「…へへ、…あ、あのぁ～、実はぁ～

折り入って2人にご相談がありまして…ふふ」

人差し指をチョンチョンしながら

モジモジしていると

すぐに永瀬から罵声を食らったので

私は仕方なくストレートに言った。

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「私、…恋をしてしまいました。ふふ」

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髙橋『えっ』

永瀬『……』

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