～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ43)

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すると男の狙いは、永瀬から私に。

のしのしと近づいてきて、ちょっと怯える。

「あぁ？なんか言ったか、お前。」

「……い、い、いい言ったわよ！なにか！？…」

そしてその男は、

途端にヤクザみたいな顔つきで

私の胸ぐらを掴もうとしてくる。

結局怖くて、

私はギュッと瞼を閉じると

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永瀬『殺すで』

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胸ぐらを掴まれる前に

最も恐ろしい言葉が近くで聞こえた。

うっすら目を開けると、

男の手首を掴む永瀬の姿が目の前に。

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ようやく永瀬は

男を強めに睨みつけ、淡々と言う。

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永瀬『お前さっき

俺が学校中の笑いもんになる言うたな？』

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しかし男も黙っていない。

永瀬の言葉に、笑いながら返事する。

「あー、言ったよ。オタク永瀬廉ってな、ハハハッ」

永瀬『じゃあお前は日本歩けんようにしたるわ。』

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「はははは……、…………は？…」

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男の顔色が、急に青くなる。

永瀬『俺のいろんな人脈使ってお前の恥晒したる。

多分どこ歩いてても笑われる人生になると思うけど』

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永瀬『どうする？』

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そして教室は、

永瀬の最後の一言で凍りつく。

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永瀬『一生指さされて笑われる人生送らしたるわ』

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