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�盒供愕Г發Ε�ラオケ着いたって』
永瀬『んー』
携帯が見つかるとすぐに2人は教室を出て行った。
声を掛けるタイミングが未だ掴めない。
次からは少し早めに声をかけてみようか。
よし、そうしよう。
「……。」
再び静かになった教室を見渡す。
夕日で染まる教室と、1人の私。
「……っ、……早く書かなきゃ…」
慌てて思考をずらす。
黙々と書き進めるペンの音が
今日はやけに耳に響いた。
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中学の時
「お母さん、行ってきます！」と、
元気よく家を出た後、私は学校へは行かず
一日公園で過ごした事があった。
「みゆちゃんって子とね！」と、
お母さんに心配を掛けまいと
架空の友達の話をする事もあった。
風邪をひいたと嘘をつき
修学旅行も行かなかった。
どんどん、嘘が増えた。
辻褄が合わない嘘に、更に嘘を重ねた。
それは今も。
「A、最近どう？高校は楽しい？」
「…ふふ、」
クラスで私だけが浮いている。
カラオケに行こうなんて言える人も居ない。
おはようと声を掛けると不思議がられる。
それでも明日、明後日の可能性を信じて
「楽しいよ」と今日も嘘をつく。
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「…今日は日直か」
黒板に書かれてある自分の名前と
その隣にある人物名に思わず息を呑む。
“ 永瀬廉 “
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このクラスのリーダー格に存在する彼。
男女問わず、彼の周りにはいつも人を集めた。
しかし未だ忘れられない彼の第一印象。
“ 邪魔、どいて ”
人を見下すような視線。
あまりにも綺麗過ぎる顔立ちは、
とても冷たそうで恐怖を感じた。
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「ねぇ笑 廉くん意地悪〜！」
永瀬『あはははっ、なぁんでよ！』
あの笑顔の裏に、何かが見えてしまうのは
果たして私だけなのだろうか。
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年1月31日 1時
