～恋するオタク～【永瀬廉】 (ページ39)

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永瀬くんの顔は一気に青ざめ

慌てるように私の目の前でベルトをはずし

その場で足をジタバタさせる。

「は？…ね！ちょっと永瀬く」

永瀬『漏れる漏れる漏れる漏れる……やばいっ！』

「…っえ！……わ、…キャッ！！！！」

永瀬『ばかっ、おま…っ！！』

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ドタッ！！……バタッ……

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「…痛ッーー…」

永瀬『…っ、………』

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私は

自分のセーターの袖を踏んで後ろへとつまずき

その反動で、永瀬くんもよろけてしまい

私の上にのし掛かって倒れてきた。

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しかし、そんな事よりも…

なんだこの光景は。

マットの上で仰向けな私と

ズボンを半端にずらしパンチラ状態の男が

私の上で四つん這いになっているではないか。

「……」

永瀬『……』

「…ハヤクドイテイタダケマセンカ…」

永瀬『一歩でも動いたらアウトやけど、いい？』

「…うそでしょ……」

今の体勢は、いろんな意味でアウトな気がする。

お願い。…どうか、神様…

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助けて…助けて下さい…ねぇ、誰か…

誰かぁあああああああああああああ！！！！！

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ガチャガチャガチャッ…！！

髙橋『だ、大丈夫っ！！！！？………て、…え？』

永瀬『っ！！？』

「っ！！？」

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私は寝そべりながら顔を横に向けると

心配そうな顔をする如月さんと、

大きな目をして驚く髙橋くんと目が合った。

その視線は、私から永瀬くん、永瀬くんから私に。

そして

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髙橋『…あっ笑…おじゃましましたぁ～』

永瀬『ちょ待てぇええええええ！！海人ぉぉお！！』

「待ってお願いぃいいいーーー…！！！！！」

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こうして

永瀬くんはちょこちょこ歩きで男子トイレへ。

とりあえず、一件落着だ。

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「……」

永瀬『あーーースッキリした』

髙橋『ごめんねぇ2人ともぉ～！アハハッ』

永瀬『アハハちゃうわ！！なに帰ってんねん。靴箱見ろや。靴あったやろ！てか、部室に俺らのカバンも置いてんのになんで先に帰ったって事になんねんアホか！！もっと考えろや、遅いねん気付くんが＿＿』

この後、

髙橋くんは散々な言われようだった。

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