～恋するオタク～【永瀬廉】 (ページ34)

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kaito side…

しかしAは、意外とへこたれなかった。

度々、深いため息は吐くものの、

そこまで気にはしていない様子。

まぁ、それが仇となったのだろう。

ドンッ！！！！

「ひぃい！！！？…」

「言ったわよね？近づくな、って。」

「…いや、別に」

「口答えするなゴミッ！！」

女子トイレの壁に追いやられるも

低レベルな言葉の暴力をAは無心で受け流す。

Aは、見た目は地味だけど、心は鋼だ。

毎日毎日毎日毎日

同じような嫌がらせを受けては

その度にそれを綺麗に受け流した。

今日も、明日も、明後日も

Aは全然へこたれない。

その結果、

Aへの妬みは最上級にまで達し＿＿

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とある日の放課後

部活を終えて3人で下駄箱に向かい

靴を履き替えていた時の事

「…え！？」

永瀬『……？』

髙橋『……？』

Aは靴箱からある物を取り出し、

慌ててそれを背中に隠した。

それも、何故か頬を赤く染め上げて。

髙橋『ふふ、なになに～？それ、何隠したの？』

「…べ、べ、べべべ別に！！」

髙橋『あぁーー！もしかしてラブレター！？笑』

永瀬『あはははっ！んなわけあるかい笑』

「……」

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Aさんへ＿＿

ずっと前から好きでした。

明日の放課後、体育倉庫で待ってます。

必ず来て下さい。

＿＿2年3組山田より

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髙橋『ええええええええ！！？てか山田って誰！？』

「……へへへ」

永瀬『…うそやん笑。まじ？』

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まさかこれで

あんな悲劇が起こるだなんて＿＿

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