～恋するオタク～【永瀬廉】 (ページ33)

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33 kaito side ページ33

kaito side…

おまかせください！！

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教室の隅

明らかに負のオーラを醸し出すAの姿。

その反対側には、

キラキラと青春の色を染めた廉と周りの人々。

まるで違う世界

人種も何もかもが平行線だと思えた2人

だけど放課後になると、それは一変する。

永瀬『おぉー、ええやん』

「これをSNSにでも載せたら、…もしかすると」

永瀬『優太も見てくれる？…見てくれんの？』

一つの携帯を2人で仲良く眺めては

小言を言い合ったり、共感し合ったり、

喜び合ったり感動したりと忙しい。

君ら、今どんな距離感か気付いてる？

側から見たら凄いよ？

もぉね。ただの仲良しカップル。

言ったら殺されるから絶対言わないけど。

『ねぇ、なに見てんのさっきから』

「あ、えーっとですね。これは」

永瀬『優太の誕生日ケーキ選んでんのよ』

『……』

今日も今日とて、意味不明だわ。

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9月29日

優太って人の誕生日なんだってさ。

だからその日に向けて、2人はより一層気合いが

『……あれ、どしたの』

永瀬『……？』

「……はぁ～」

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Aは大きなため息を吐く。

それも、さっきからずっと。

永瀬『なんやねん面倒くさい。態度出すなら言えや』

髙橋『まぁまぁまぁ笑。…で、どうしたのA。』

「……はぁ～」

永瀬『もぉええやろ。ほっとけ海人。』

「はぁあーーーーー」

永瀬『なんや鬱陶しいなぁぁあ"！！』

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分かりやすく言うと近頃Aは

同級生の女の子から嫌味を言われているらしい。

内容は察しの通り、廉を想うが故の嫉妬だ。

廉くんに近づくな

廉くんと話すな

廉くんと目を合わすな、等。

女の子の嫉妬って怖いからねぇー

何をしだすか分からない。

永瀬『そんなん適当にあしらえよ』

「他人事みたいですが、元はと言えば貴方が」

永瀬『あ！！てか、お前口滑らしたんちゃうやろな』

「はい？」

永瀬『放課後に俺がここで何してんのか、
ちょっとでも口滑らしたら俺もお前を恨むで。』

「…あなたねぇ、ほんと自分勝手！！許せない＿＿」

もーー。せっかく穏やかだったのに。

事を荒立てないでよ、ちょっとーー…。

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