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今のところまだ、友達と呼べるような人は居ない。
相変わらずお昼は一人でお弁当を食べて
学校が終わると真っ直ぐに家へと帰る。
だけど、一つだけ。
「先生！これ、宜しくお願い致します」
「しかし…1ヶ月で部員は5名だぞ？分かってるな？」
「はい！任せて下さい！！必ず集めてみせます！」
「……まぁ、とりあえず。これは提出しておく。」
「あ、ありがとうございます！！」
私の夢が叶った。
それは、学校で新しい部活動を作ること。
自分の好きなもの、好きな事を
皆で共有し合える場を設けたい。
あわよくば、そこで素敵な仲間と出会い
そして友達も作れたらなと。
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「…よーし！」
だから今日は珍しく放課後の教室に残り
私はある事から始める。
それは人数集めに欠かせない、
掲示用のポスター作成。
「…すきなもの、すきなことを……」
ぶつぶつ小言を言いながら、
A4用紙に文字を並べる。
少しでも目を引くように沢山の色を加えて
『アハハッ！！れん、最近忘れ物多くない？』
『最近やばいよな俺』
「…っ！！」
先ほどまで静かだった教室に
ガラガラ〜っと騒がしい音を立てて入ってきたのは
同じクラスの永瀬くんと�盒兇�ん。
ビクッと肩を上げて驚く私と一瞬目は合うものの
永瀬くんはすぐに自身の机の中を漁り始めた。
“ 邪魔、どいて ”
初日の印象は、ちょっと怖い人。
だからあれ以来、声を掛ける事も
目を合わせる事さえも恐れるようになった。
そんな永瀬さんは今、とても顔色がよろしくない
永瀬『…ぇ、マジで無いねんけど…』
�盒供悗─△Δ宗�？…事件じゃん』
永瀬『携帯無いとか死ぬって、俺…』
�盒供悗發Π豌鵐�バンの中見てみなよ』
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なるほど、
永瀬さんはどうやら携帯を無くしたご様子で。
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携帯……か。
私も一緒に探した方が良いかな。
人手が多い方が、きっと見つかりやすいし。
どうだろう
ここは一つ、勇気を出して
.
「……の、……」
勇気を出して＿＿
.
「…ぁ、ぁあの！」
永瀬『あったぁあああああ！！』
�盒供悗癲次次次�結局カバンの中かよ笑』
永瀬『アハハ、普通にあったわ！ごめん』
�盒供慘�さん、もっとちゃんと探してよ〜』
私の勇気は、不発で終わる
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年1月31日 1時
