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中学は、友達が1人も居なかった。
理由は単純。
私に勇気というものが足りなかったからだ。
休み時間は何気ない会話を楽しみ
お昼は皆と輪になってお弁当を食べ
休みの日は何処かへ行く約束をしたりなんかして。
ただ、そんな事がしたいと羨む3年間だった。
「…ぉ、お、おおはようございます」
「…っえ、お、おはよ…？」
よしっ、…これで3人目。
いいぞいいぞぉ！出だしは好調！
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初対面というのもあってか皆も私も
どこかよそよそしい。
しかしそれも友達作りの第一歩。
高校生活1日目
“とにかく声をかけてみる”
は、難なくクリア
「…ぉ、おはようござ」
『どいて、邪魔』
「……あ、ごごごめんなさい！…」
…したような気がする。
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「ふぅーー…疲れたぁ〜」
久しぶりにとても濃い1日を過ごした私は
帰宅後すぐベットの上で仰向けに寝転び、
頬を緩ませた。
今日は、朝の挨拶が沢山出来た。
人と目を合わせる事も出来た。
1人だけ少し怖い人は居たものの…
いやでも！まだ1日目だ。これからこれから！
と、瞼を閉じて考える。
私の羨む高校生活
きっと明日、明後日には
“友達”と呼べるような人が出来てると良い。
心が躍るような。
キラキラした、そんな毎日を想像して＿＿
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今年の春は、
雲一つない晴天が何日も続いたお陰で
綺麗なピンク色の桜を長い間楽しむ事が出来た。
そしてすぐに梅雨入りが始まり
それをきっかけに新しい傘を新調した。
しかし意外にも
雨の日はそこまで多くない6月で
新しい傘をそこまで汚す事なく梅雨が明け
カラッと暑い、初夏の日差しが舞い込んだ。
そして、7月
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「…お、おはようございます！」
よし、今日も挨拶が出来た…！
良い調子、良い調子。
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あっという間に3ヶ月が過ぎ
今日も、
“とにかく声をかけてみる”
は、難なくクリアだ。
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年1月31日 1時
