～恋するオタク～【永瀬廉】 (ページ7)

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鼻で笑う永瀬くん。

それをきっかけに周りはもっと笑う。

「もぉー永瀬くん、あんまり虐めないのぉー！」

永瀬『虐めてへんて笑てか、早よ行こ』

髙橋『……れーん。ちょっと冗談キツすぎ…』

永瀬『騙される方が悪い』

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ただ、普通に話が出来る友達が欲しかった。

面倒くさい授業の話とか、昨日のドラマの話とか

最近おすすめの曲とかを話すような

そんな友達を作りたいと思っていた。

でも、

「…信じられない」

永瀬『……』

もう、いい。

こんな群れ、ちっとも羨ましいなんて思わない。

こんなのが友達なら、1人の方がよっぽどマシ。

「…ふざけないでよ」

永瀬『……んふふ、え？…なに、俺に言うてる？笑』

「………ありえない」

永瀬『は？………っ！！！』

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パシンッ

っと平手打ちを一発。

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永瀬『……』

髙橋『…わぁお』

「……」

私は急いで机の上のカバンと日誌を抱きかかえ

走って教室を出た。

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先程までの正義感が、

…いろいろと巡りに巡って

今は

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「…やっちまったぁああーーー……どうしよぉお…」

後悔が過ぎる…

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その日私は、布団の中に潜り込み怯えていた。

初めて人を殴りました、神様ごめんなさい。

どうか、お許しを。

あんな事するつもりは更々無くて

ただ、無性に腹が立ってしまい…

あの、クラスのボスを…いや、悪魔を平手打ち

って、ちょっとやば過ぎではないか？

ねぇ、私の高校生活終わったも同然ですよね？ね？

お母ーーーしゃーーーん…

行きたくないよぉーーーー…

わしゃ、学校へはもう行きたくないよぉーー…

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「…ぉ、おはようございます…」

なんて母に言える訳もなく、

のこのことまた恐怖の学校に足を運んだ。

しかし明らかに違う、皆の態度。

ニヤニヤするものも居れば、

睨みつけてくるものも居る。

あー、あの某ドラマで言うと赤札か。

私はあの悪魔に赤札を貼られたんだ。

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私の猫背により一層磨きをかけて

負のオーラを醸し出しながら席につく。

全方位から突き刺さる視線。

…私の思い描いていた、キラキラスクールライフに

永瀬『おはよーさん。』

「…っ！！」

永瀬『昨日はどうも』

とてつもない弊害が＿＿

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