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6月
『…さいっあく。』
学校の教室から嫌でも目に入る
ザーザー降りの雨。
傘持ってくんの忘れたー
オカンは、朝降らん言うとったのになー
だから嫌いやねん、梅雨
蒸し蒸しするし、身体もだるいし。
頬杖をつきながら
窓の外を眉間にシワを寄せながら睨みつけた。
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永瀬：雨だるい
A：最近ずっと雨ばっかだね
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でも、今年の梅雨は
去年よりちょっとマシな気がする。
雨でジメジメした気持ちは
この短めに返ってくるAのメッセージを
見ただけで不思議と心を爽やかにした。
あの日から
俺は毎日メッセージを送った。
内容はさっきみたいな感じのやつ。
返ってこんでも傷付かないレベルの
マジでしょーもないメッセージ。
でも、今のところ無視はされていない。
だから、明日もちょっとした期待を込めて
また大したことないメッセージを送る予定。
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早く会いたい
ほんまは、今すぐにでも
こんな内容のメッセージを
送り付けたい気分やけど、そこはぐっと我慢する。
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「永瀬くん、傘忘れたの？」
あいにく雨のせいで今日の部活は中止。
校門の出口辺りで
どーしよぉー
と灰色の曇り空から降り続く雨を眺め
突っ立って居た俺は、不意に声をかけられた。
『そうなんよ。忘れてん、傘。』
この子は、誰やっけな。
確か同じクラスの子やった気する。
「…一緒に入る？」
可愛らしい絵柄の傘を広げて
その子は俺に入る隙間を作った。
相合い傘って事なのかな、これわ。
『ええん？』
「…う、うん。」
『じゃあー、お言葉に甘えるわ。』
勿論、
背の小さなその子に傘を持たれると
俺は入れない訳で
自然とその傘を奪い取った。
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一つの傘にお互い濡れんようにして
肩を寄せ合いながら歩く帰り道。
「永瀬くんはさ＿＿」
女の子とこんな近い距離で
隣を歩いているというのに
緊張も、心地良さも、まるで無い。
どれだけ叶わないと分かっていても
他で埋める事も出来ないと分かっているから
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「永瀬くん、聞いてる？笑」
『あーー…、ごめん。』
「…ん？」
『やっぱ俺、走って帰るわ！んふふ、ありがとね』
「え、え！…」
『バイバイ』
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永瀬：A迎えに来て
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aimi(プロフ) - ギャーーーーーーーーーーーわーーーーー‼️今回もすごかったです‼️廉くん目線難しかったですよね？私達のためにありがとうございます✨これからも応援してます✨ (2021年11月2日 19時) (
レス) @page42 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 長文すみません、、、 (2021年11月1日 20時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - すごく面白かったです‼️まとめみたいなのが大好きです❗️廉くんも可愛かった❤️すごく良かったです‼️これからも頑張ってください！応援してます✨ (2021年11月1日 19時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 初めまして？小さな世界の感想書くところがなかったのでこちらでいいですか❗️書かせていただきます✨ (2021年11月1日 19時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - かなさん» かなさん★おーーーまたせ致しましたすいません…( ；∀；)ようやく新作公開しております！是非お暇な時に読んでいただけると幸いです★ (2021年1月31日 2時) (レス) id: 72acefca01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayu
| 作成日時：2020年11月27日 19時
