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半年後は、今より少しだけ
自分を好きになっていたい。
と、そう心に誓ったあの日からちょうど半年。
確実に前より今の自分が好きだと
はっきりそう言えるようになったのは、
永瀬『もう泊まって行くやろ。』
「ふふふ、最初からそのつもりだったくせに。」
永瀬『…んふふふ、バレた？』
「バレバレです。」
目頭にシワを作り
無邪気に笑う先輩の存在があったから。
シーツの上で、事が終えた後
自分の熱くなった身体を先輩に密着させると
優しく素肌で抱きしめてくれる。
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「明日から頑張りますね、私。」
うん。
寂しいけど、ちゃんと頑張ろ。
成長したなって思われるように、
少しでも褒められるように。
寂しいけど。
すっごく、すっごく寂しいけど。
でも、先輩の半年を無駄にしないように。
永瀬『なぁ。』
「はい。」
すると
先輩は横になりながら右肘を立てて
私をジッと見つめる。
そして、
「…ど、どうしまし、」
永瀬『俺ら一緒に住まん？』
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苦手だった先輩は、
今では世界で1番大好きな人。
厳しくても、
褒めるのが下手でも、
慰め方を知らなくても、
言葉が足りず伝わりにくくても、
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「…住む」
永瀬『ん？』
「住みます。」
永瀬『…んふふ、え、決めんの早ない？』
「だって一緒に居たいもん。」
本当は優しくて、
実は少し甘えたで、
ヤキモチ妬きで、変態で、
言葉にせずとも、
分かりやすいくらいに態度に出ちゃう。
そんな先輩が、
永瀬『ずっと一緒に居てくれんの。』
「はい、居ます。」
永瀬『ほんま？』
「ふふふ、先輩も本当は寂しかったんですね。」
永瀬『別に普通や』
大好きになった。
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素直になれない代わりに、
先輩の軽いキスが降りてくる。
私も同じようにチュッと返すと、
次は咥えるような熱が落ちてきた。
永瀬『…もう一回したなった。』
「…え、さっきしたばっか…」
永瀬『ほら、めっちゃ元気なってる』
「な！…ば、馬鹿！！」
これからもずっと、
.
.
永瀬『健全な証拠や。』
「何を言ってん…っ！！」
先輩の隣は＿＿
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-END-
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作者名：ayu
| 作成日時：2020年9月7日 12時
