狼さんの甘い誘惑〜7人の旦那様〜

チャラ男 ページ43

「丸山さん思ってた感じの人と全然違った。」




突然島崎が後部座席でそう呟いた。




「どんな人やとおもってたん？」





丸山がそうたずねると




「チャラ男。」




と一言言って笑った。




その言葉に焦るA。




「隆くんのことを皆が好きになっちゃうんだよね？」




焦って丸山のフォローをしながら島崎の脇を肘で小突くA。




「ええねん。島崎さんの言う通りやから。歌舞伎の世界って女関係は派手でなんぼって世界なんよ。芸の肥やしってやつで。せやから小さい頃から周りの先輩たちが女の子と遊んでるの見てて俺もそうするようになった。」



丸山の話を黙って聞いていた2人。




「いいんじゃないですか？丸山さんは丸山さんでしょ？でも、この子泣かせたら許しませんよ？」




黙って聞いていた島崎はそういうと窓の外を見ている。




「ふふっ。幸せにするから安心してください。あと、敬語じゃなくてええよ。俺もタメ口にするし。Aほんまええ友達やなー？」




運転しながらバックミラーをみてAに言う丸山。

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