LOVE 風に乗って。〜天使に捧ぐストーリー〜 3rd

STORY 105 ページ5

このまま健人は自分の子供の存在を知らないままでいいのだろうか…







優の言葉でふとそんな事を思った。









けど、健人は一般人じゃないから…






アイドル中島 健人だから…









知らない方がいいことだってある…







.









私は一人で育てていくって決めたんだもん。









今更…覆すわけにいかないんだ。







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優が作ってくれた焼きそばが出来上がった。









美味しそう…




「いただきまーす」









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♫男ー男ー男ー〜〜♫





ふとリビングのテレビから流れて来た曲に焼きそばをふきだしそうになった。








なんで、よりによってこのチャンネルなの？









無意識にリモコンを取りに行った私。









「A待って！かえんでいいやん！」









「えっ？」








「普通に観たらえーやん。違う？」









「でも…」









「Aは意識し過ぎやねん。俺は全然気にならへんで？」









そう言って笑う優が本当に大人に見える。









「真ん中の子、郷ひろみみたいやな」









「えっ？郷ひろみ？(笑)」









「なんて言うか、ザ•アイドル！みたいな顔してるやん。めっちゃ男前やしなぁ」









勝利くん…確かに…分からなくもない。









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でも私はどうしても健人に目がいってしまう。









カメラ目線のアイドルスマイルの健人と画面越しに目が合っただけでドキドキしてる私。









キラキラの半端ないオーラが溢れ出している。









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彼は、今でも揺るがない私の王子様。









そして私が一番好きなアイドル…









中島 健人なんだ。

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