幸せの詩 ページ39
6月に入ってすぐ、急に夏のコンサート開催が決まった。
ほとんど何も用意出来ていない中での一ヶ月後のコンサートに健人もかなり慌てた様子。
相変わらず、私は気付かれないように普段通りに生活をしていた。
だが、いつも通り健人と夕食中それは突然やってきた。
「うっ」
気持ち悪い××
私は洗面所に走った。
これがつわり？
こんな突然来るものなの？
「A？どうした？大丈夫？」
健人が慌てて追いかけて来た。
「大丈夫…大丈夫…」
.
「あゆみ？もしかして…？」
もうこれ以上隠しきれない…そう思った。
「ごめんなさい…」
我慢してた涙が溢れ出る。
「Aほんとに？」
「分かってるから。ちゃんと堕ろすから…」
私は嗚咽の中、絞り出す声でそう言った。
健人はそんな私を力一杯抱きしめた。
「嬉しい…ほんと嬉しい。。」
それは予想外の返事だった…
「健人？」
「俺、2人を一生守って行くから。」
「産んでもいいの…？」
「当たり前だろ。」
そう言うと再び強く私を抱きしめた。
「俺とAの子供だから、絶対に可愛くなるな」
そう言って、ふにゃっと笑う健人。
この人で良かった…心からそう思った。
.
「ところでさ、この前言ってた詩が出来上がったんだ。
今、曲付け中だけど、来月のさいたまで初披露するつもりなんだ…
…けどAその体じゃ…」
「行く！絶対行く‼︎お願い。いいでしょ？」
「じゃぁ、安全な席用意する。けど、座って観戦ね？分かった？」
「分かった。やったぁー」
待ちに待った健人の曲がようやく聴けるんだ。
.
「ねぇA？名前なにがいいかなぁ」
「健人、気が早過ぎるー(笑)」
「いーじゃん。
男の子かなぁ？女の子かなぁ？超楽しみ」
「お前もパパの唄、ママと一緒にちゃんと聴くんだぞ？」
そう言って健人は私のお腹に優しく触れた。
.
全てが順調で幸せだった…
この時までは。
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SZ-holic(プロフ) - 果純さん» 果純さん、コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません。作品をご覧いただき心から感謝致します。この作品には続編がありますのでそちらも是非宜しくお願いします(^-^) (2015年4月20日 8時) (
レス) id: 55ad75f028 (このIDを非表示/違反報告)
果純(プロフ) - 全て読ませていただきました！心のすれ違いや、共感できることが多くて何度も涙を流しました。私は風磨くんのファンなのですが、健人君との恋を応援したり、とても不思議な気持ちでした（笑）こんなに感動した作品は久しぶりです。ほかの作品も読んでみます！ (2015年4月19日 2時) (レス) id: c2be62fd12 (このIDを非表示/違反報告)
SZ-holic(プロフ) - 優さん» 優さん、こちらこそ読んでいただけて嬉しいです。本当にありがとうございます（≧∇≦） (2015年1月24日 19時) (レス) id: 55ad75f028 (このIDを非表示/違反報告)
優 - すごーく感動しました!!悲しいところもあり、幸せなところもあり、とてもよかったです！ありがとうございました(*≧∀≦*) (2015年1月24日 10時) (レス) id: 1f16b1b54b (このIDを非表示/違反報告)
亜翔凛(プロフ) - はい！楽しみにしてます (2014年11月27日 23時) (レス) id: f631cc4ea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SZ-holic | 作成日時：2014年9月12日 9時
