8「忘れてる」 ページ9
週末なんてあっという間に過ぎてしまって、明けの月曜日。
早めに会社に行くと、まだ目黒くんの姿は見えなかった。
って、なんで目黒くんを探しているんだろう。
何か用がある訳ではないのに。
・
先週遅くまで残って仕上げた書類を見返して、また追加修正をしていく。
目黒「先輩、おはようございます」
「おはよう、目黒くん」
今日も爽やかに登場した目黒くんは、挨拶をした後自分のデスクに座った。
あっ・・目黒くんを見ていたら、イルミネーション観に行きませんか?と誘われたあの返事をしなくちゃと急に思い出した。
けど、声をかけようとしたら、他の社員に呼ばれたみたいで行ってしまった。
まぁいつでも話せるし・・・なんて思って、仕事に再び取り掛かった。
・
それから2週間くらいだろうか、目黒くんと話すタイミングはたくさんあったけど、
そのタイミングに限って内容を忘れるし、思い出したときには話せない状況だし・・ってことが続いていた。
目黒くんも、あの日以来その話題は一切してこないし、私とはほとんど仕事の話をするだけで。
たぶん忘れてるんだろうなって。それならそれで、まぁいいかなんて。
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです!参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2021年9月25日 14時