4「イルミネーション」 ページ5
どうぞ、とご丁寧にドアを開けてくれて乗り込んだ車は、目黒くんらしく黒色。
「やっぱり目黒くんだから色にはこだわりがあるのかな？」
目黒「え？あ、別にそういう意図で選んではないですけど(笑)」
運転席に目黒くんが座って、エンジンをかける。
目黒「ナビがあるんで、住所入れてほしいです」
「近くの○○駅まででいいよ？」
目黒「こんなに寒いのに歩いてたら風邪ひいちゃいますから。せっかくなんで家の前まで送ります」
「・・ありがとう。優しいのね」
目黒「じゃ、行きます」
ナビに情報を入れたら音声案内が開始されて、車は発進した。
・
駅に向かって、サラリーマンたちが歩いていく。今日はこの中にいないで車で帰る事実を感じて、ちょっと優越感に浸った。
無言の車内で、目黒くんをちらっと見たら真剣に運転している。
これまで3年くらい目黒くんと仕事をしてきたけど、車で送られるなんて経験は初めてで、なんだか先輩なのに緊張する。
たぶん私の視線を感じた目黒くん。
目黒「そんな見ないでくださいよ。緊張しちゃうじゃないですか」
「ごめん、運転する目黒くんを初めて見たから記念に目に焼き付けておこうかなって」
目黒「レア物じゃないっすよ(笑)先輩ならいつでも送りますから」
「先輩だから？」
目黒「・・はい。それもありますけど、」
「あ、きれい・・・！！」
目黒くんの言葉を若干遮って私が驚いたのは、目黒くん側の窓の外に見えたイルミネーション。
目黒「イルミネーションっすか？」
「うん、すごくきれい。そっか、もうクリスマスの時期だもんね」
仕事ばかりしていたら、季節なんて満喫する間もなく過ぎていく。
クリスマスだって、また仕事でいつの間にか終わってるんだろうな。
・
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
