3「正解の感情とは」 ページ33
部活で後輩たちと汗を流して着替えをして、向かったのは教室。
理由は、勉強してるAを迎えに行くため。
「お疲れ、終わりそ？」
『もう帰れるよ。そろそろ来るかな〜って思ってた！』
Aは机に広げていたノートや参考書を閉じて鞄に仕舞った。
友達「A、翔太くんと帰るんだ。よく帰ってるよね〜仲いいね！」
『あはは！部活一緒だし帰る方向一緒だし、今もなんか習慣づいちゃって！』
なんか今日はよく、仲いいって言われるな。友達と少し話したAは、なぜか赤面しながら翔太、帰るよ！と勢いよく教室を出ていった。何があったんだ？と思いながらも俺は追いかけた。
・
「急にどしたの」
『友達が変なこと言うから・・・』
「変なことって？」
『それは・・・言えない』
「なんだよそれ」
しばらく熱い熱い！と言って顔をパタパタと手で仰いでいたAは、落ち着いたのかふーっと息を吐いた。
俺はその間、昼休みに友達に言われた”好き”についてまだ答えが出ていなくて、思考を巡らせるばかり。
Aのことは中学からの部活仲間で、よく一緒に遊んだり帰ったりしてて・・・。大体毎日話しかけるし話しかけてくれるし。女子だとAとしか喋んないし・・。
まぁ、・・可愛いとは、思う。昔から変わらない大きな瞳と、赤ちゃんみたいな頬。
さっきだって、理由は分からないけど照れてた顔は、可愛いかな。翔太、というよりは”しょーた”って呼んでくれるのも、好き。
・・・・あ、好きって、思った。俺。
『さっきからボーっとしてるけど大丈夫？』
「あ、ごめっ、なんか話してた？」
『ううん、今日朝練ドタキャンしたから怒ってるかなって』
「別にそんなんで怒らねぇよ。・・少し寂しかったけど」
『ふふっ、かわいいね翔太(笑)』
「・・・かわいいってなんだよ。それ男に使うか？」
『最近は使うよー。アイドルとか中性的な人いるじゃん！やっぱりかっこいいって言われたいタイプ？』
「・・まぁ、男なら大体そうだろ」
『翔太はかっこいいよ』
ドキッとした。なんだこの、胸の高鳴り。試合前みたいな。
「な、急に言われても嬉しくねーから！」
また動揺してしまった。
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
