16「Love in Christmas Eve」 ページ17
目黒「・・・まじっすか」
「うん、あの、実は目黒くんの言動にずっとドキドキしてて・・でも後輩だからってっ、うわっ！！ちょ、」
強い力で覆いかぶさるように抱きしめられた。勢いで後ろに倒れそうになる。
目黒「嬉しい・・！俺、絶対振られるかと思って・・」
「いや、こんなイケメンの目黒くんを振るやつがいるのかな？いたら私がぶん殴るんだけど」
目黒「ふはは！！やっぱ先輩面白い(笑)」
目黒くんはこれでもかと強く抱きしめてくる。まるで大型犬との戯れ。
「目黒くんくるし・・・」
目黒「ごめんなさい！どこか体痛くなっちゃいましたか！？」
「ううん、それは大丈夫(笑)」
抱きしめられていた体は解放されて、心配して慌てる目黒くんと目が合った。思わずふたりで笑い合う。
目黒「Aさん・・あ、俺Aさんってさっき初めて呼びました」
「それは私もさっき初めて聞いたよ？ドキッとしちゃって」
目黒「ドキドキしてくれたんですか？」
「・・いちいち聞き返さないでよ。・・したの」
目黒「ふふっ、可愛い」
目黒くんは顔をクシャっとした笑顔を見せた。その笑顔、好きだなぁ。
目黒「Aさん。こんな俺ですけど、付き合ってください」
いつの間にか目黒くんの大きな手に包まれていた両手からは、寒さなんて忘れるほどのぬくもりが伝わってきた。
「はい。こんな私で良ければ、よろしくお願いします」
目黒「よしっ！」
そう言って力強いガッツポーズをした目黒くんに、私は笑った。
目黒「じゃあ、家帰ってクリスマスケーキ食べましょ。冷蔵庫で僕らを待ってますから」
「あぁ、頼んじゃったって言ってたやつ？」
目黒「ホールケーキ頼んじゃったんで、Aさんの力が必要なんです(笑)」
「相変わらずおっちょこちょいだね〜(笑)」
こうして私たちは手を繋いで帰った。先輩と後輩としてではなく、一組のカップルとして。
きっとこれから、素敵なクリスマスが待ってる。
・
後輩の目黒くん×クリスマス
fin.
Case2：男友達の深澤くん×再会（リクエスト作品）→←15「本心」
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みあ(プロフ) - スノ姫さん» スノ姫さん。コメントありがとうございます。素敵なリクエストです！参考にさせていただきます。 (2021年10月7日 0時) (
レス) id: f3c1546d7f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - アラフォーだけど、付き合ってた彼氏に浮気され、別れた所で街をふらついて歩いてる所に男友達の深澤君と会い恋人になったと言うシチュエーションをお願いします。 (2021年9月26日 4時) (レス) @page1 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2021年9月25日 14時
