61「報連相は確実に」（深澤side） ページ13
俺がAと付き合い始めて一週間は経った頃。
俺の恋を応援してくれた阿部ちゃんには、まず報告しないとなと思ってた。
「俺さ、Aと付き合うことになって。」
阿部「え、今？今言うこと？今日仕事立て込んでんのに今言うこと？？」
「え〜阿部ちゃん祝福してくれないの？」
阿部「いや、本当におめでとうなんだけどさ！もうちょっとゆっくり休憩入れる時に言おう？」
「どうしても、今言いたかったの！」
阿部ちゃんが言うのも無理はなくて、現在営業回り中。某牛丼屋でササっと昼飯を食べている最中だったけど、どうしても言いたかった。
阿部「んで、いつから？」
「一週間くらい前かな？」
阿部「は？？もっと早く言ってよ！」
「今言うこと？って言ってたのは誰だよ(笑)」
阿部「報告は早くしろって言われてるじゃん。」
とは言いつつも、阿部ちゃんも牛丼をかき込みながらも嬉しそうにしてる。
阿部「中学からの片想いが実るっていいなぁ」
「それがなんと両想いだからびっくり仰天！」
阿部「Aちゃんも、ふっかのこと好きだったのか。だろうなとは思ってたけど。」
だろうなと思ってたんかい。それなら早く教えてくれ。
そういえば・・と思って、LINEを開いてみると案の定、あの先生から連絡が入っていた。
「やべ、佐久間からすげーLINEきてる。」
阿部「どれ・・？あ、”Aちゃんから聞いたよ！付き合ったって！なんで俺に教えてくれなかったの？？？？？”うざいほどスタンプ送られてるじゃん(笑)」
「ってことはAは佐久間に喋ったってことだよな？」
阿部「きっと先生の方から問診でもしたんじゃないの？(笑)」
とりあえず今は忙しいから、佐久間にはごめんねのスタンプだけ送っといた。
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作者名：みあ | 作成日時：2021年8月30日 17時
