6「例のノート」 ページ7
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あの時は結構焦ったなぁ。
いつもお守り替わりに直前に見てるノートを貸してしまったから、英単語テストがちょっと不安だった。
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その日の昼休み、
深澤「おい、なんで今日はノート貸してくれなかったんだよ。おかげで追加課題出されただろが」
弁当を食べている時後ろから声をかけてきたのは、同じクラスで中学の時からつるんでる深澤辰哉。
「そもそもお前が覚えてないのがよくない」
深澤「いつも持ってるノートを忘れるか?心配性のお前が??」
やきそばパンを頬張りながら、隣の席を陣取った。
コイツは何で僕と友達してるのかと周りから疑われるほど、タイプは正反対だ。
交友関係は広くて、みんなから「ふっか」と呼ばれている彼は、勉強よりも今の瞬間を楽しみたいタイプ。いわゆる陽キャ?
「まぁなんでもいいでしょ〜忘れたんだから」
あの子に貸したなんて言ったら、変な憶測が始まりそうだから言わないことにした。
謎が解けなくて不服そうな顔をしたふっか。
深澤「あ、そういえば、今日学校来るのもいつもより遅かったよな?」
「何?ストーカーかなにか?」
深澤「んなわけ。俺は友達として不思議に思ってんだよ」
「あー、それは」
どう話そうか言いかけた時、
『阿部くん、いますか?』
教室のドアから君の声がした。
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作者名:みあ | 作成日時:2023年10月16日 1時