後輩はクソ生意気サングラス野郎でした。【松田陣平】 (ページ41)

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File. 40 ページ41

「…ったく、何してんだよアンタは」

「散歩しててら捕まった」

「後で詳しく聞くからな」

松田は藤原の拘束を解きながらそう言った。
目の前には男を取り押さえる佐藤と高木、近くで指示出している目暮がいた。

「松田が相手なの？終わらなそ」

藤原が笑いながら言う。

「…はぁ……。

まあ、怪我なくて良かったな」

「松田が煽ってくれたからじゃない？」

「切られてたかもしれねぇけどな」

「えっ…。

でも、逮捕出来たし？結果オーライっしょ」

藤原は「よくやった」と松田の頭を撫でた。
それは少し手荒かったが。

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「…って事があってよ」

「陣平ちゃんの煽りのスキルは高いねぇ」

「ああ？」

松田は喫煙室で萩原と話していた。

「でも、焦ったんじゃない？

藤原ちゃんが攫われたんだし」

「……まあな…。

……世話係がいなくなるし…」

松田は間を空けてそう言った。
松田の様子から萩原は何か感じ取った。

「(大分心配したなこりゃ。

正直に心配したって言えば良いのによ…)」