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「おい…聞いてねぇぞ…」




「だって言ってねぇもん」





二人が来たのは喫茶ポアロという店。
松田は入口前に着てそう言った。





「じゃあ松田帰る?」




「いや、帰らねぇけどよ…」




「じゃあいいじゃんか」





藤原はそんな松田を無視して中に入っていく。





「いらっしゃいませ!


…って!藤原さん!」




「名前覚えててくれてたんですね」




「もちろん!凄い刑事さんって噂ですから!」





藤原と仲良く話しているのはここ、喫茶ポアロの看板娘である榎本梓。

そして、かく言う松田はと言うと…。





「なぜ君がいる」




「しゃーねーだろ…


アイツがいい店見つけたっつーから来たらお前んとこだったんだからよ…」





ポアロでバイトをしている安室透こと降谷零と小声で話していた。





「安室さん、もしかしてお知り合いですか?」




「ええ、まあ…


藤原さん、ご注文は?」




「じゃあ、ハムサンドとコーヒーで!


松田は?同じでいい?」




「オゥ」




「ハムサンドとコーヒー、お二つずつですね」





安室は笑顔でそう言った。

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作者名:蛍埜 | 作成日時:2022年7月12日 22時

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