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File. 19 ページ20





「お待たせ〜」



「遅せぇぞ萩原ぁ」



「この二人連れて来るのに手間取ってさ〜」





萩原は座りながらそう言った。
その隣に松田が座るので、藤原は松田の隣に腰を下ろした。





「アンタ、結局こっちなのか」




「男に絡まれるの面倒だから…


萩原と松田というデカい壁を築いた私は天才」




「バラすぞ」




「先輩脅すとかホントにヤバい…」





藤原と松田が話していると、松田の前に座っていた女性が声を上げた。





「もしかして、女性の方ですか?」





藤原は無言で松田の方を向く。





「…何でこっち向くんだよ…


アンタに聞いてるに決まってんだろ…」




「…女、です」




「あっ…突然ごめんなさい!


かっこよくて、つい…」




「いや、大丈夫ですよ」





藤原は微笑みながらそう返した。





「陣平ちゃん!藤原ちゃん!


何飲むか決まったか〜?」




「とりあえずビール2」




「了解!」





藤原は自分と松田の分のビールを頼んだ。

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作者名:蛍埜 | 作成日時:2022年7月12日 22時

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